Yz photo

カメラと写真とクルマとワーゲンとワインと美味しいものが好き。

Canon 一眼レフに出戻り

使っているカメラ機材のお話し。

Canon EOS 7D MarkII

ちょうど2年前、意を決して、手持ちのCanon一眼レフ一式を下取りに出し、ミラーレス(FUJIFILM X-T2)に「乗り換えた」はずでしたが、この度、再びCanon一眼レフに「出戻る」ことにしました(^^;)

CanonFUJIFILM へ乗り換えた時のエントリー(エキサイトブログyzphoto.exblog.jp 

「理由」は、当初想定していなかった動体撮影(ラリー観戦)に興味が向いてしまい、「そんなもの撮らないし、スナップとか風景中心だし。」という事でFUJIFILMのミラーレスに乗り換えたはずが、気が付けば、撮りたいものと機材とが “アンマッチ” 状態で、ストレスを感じるようになってしまったという事情から!

DSCF8278 FUJIFILM X-T2 + XF50-140mm F2.8 R LM OIS + 1.4x (TGR ラリーチャレンジ 2018 渋川

 

もちろん、ミラーレスではそういう撮影が出来ないということでは無い。むしろ「X-T2」なら、ミラーレスの中ではそういった撮影にも“対応できる”撮影領域の広いカメラだと思う。

でもねえ、それじゃあそういう撮影に向いてるか?というと、やっぱりちょっと違うかなあと...。使っているうち、下に書いたような小さな(?)ネガも積み重なり、「ああ、やっぱりミラーレスじゃダメか?」と思うようになっていた。家に帰り、撮影してきた写真を見返すたびに、「一眼レフの方がもっと楽に撮影出来るんじゃないか?(出来てたんじゃないか?)」と思うことが増えてきて、あらためて自分の中で検討した結果、やっぱり機材一式を「一眼レフに戻す」ことにした。

 <X-T2の不満なところ>

  • レリーズ直後にフリーズしたようになる電子ビューファインダー。*連写時が致命的
  • すぐに消耗するバッテリー。1日3個あっても心許ない。
  • ダイヤルインターフェイスは、実はデリケートで煩雑だった。
  • レンズフード取付部の華奢で壊れそうな感じ。18-55mmはもう緩くなってきたし。
  • レンズマウント部の遊び。回転方向に1mm強位の“遊び”があり、カメラ構える度に動いて萎える。
  • レンズによって絞りリングの操作性が違う、一貫性の無さ。絞り優先モードで不便。

一番の不満は、電子ビューファインダー(EVF)と、バッテリーの持ち。

 

電子ビューファインダーは、広くてよく見えるファインダーで、普段の撮影では特に不満はなかった。ところが、「連写」で被写体を追っかけようとすると、レリーズ直後にビュー表示(ファインダーに見えてる表示状態)がフリーズしたようになり、被写体を見失う・追いかけられない。撮ってきた写真を見返しても、被写体が右に切れたり左に切れたりと、ファインダーに捉えきれていないのが明らか。

DSCF5534FUJIFILM X-T2 + XF50-140mm F2.8 R LM OIS + 1.4x (MONTRE 2018 嬬恋 

バッテリーは、これどうにもならない。残念ながら、ラリー撮影等には明らかに「不向き」といわざるを得ない。大食いな割に、バッテリーの容量自体も小さいので、余計に「消耗が早い」となってしまう。バッテリーグリップを付けると合計「3個」のバッテリーを装填できるが、それでも心許ない。見る見る減っていく感じで、撮影中も不安になる。 

ダイヤルインターフェイスは、当初は、カメラの設定がどうなっているかが「一目瞭然」でこれは良いなと気に入っていた。ところがこれも、現場で動体撮影のような速やかに設定を変えたい状況になると、ISO感度を変えたり、AFモードを切り替えたりといった時に、あちこちのダイヤルを操作しなければならず、操作感が煩雑というか、とても「操作性が良い」とは思えなくなっていた。「ユーザーモード」みたいな、設定を保存しておく機能もないので、余計にそういう操作がまどろっこしく感じてしまう。

DSCF6115FUJIFILM X-T2 + XF50-140mm F2.8 R LM OIS + 1.4x (MONTRE 2018 嬬恋) 

 

システムのコンパクトさとか、言えば見た目の格好良さなんかも気に入り、FUJIFILMにしようと決めたわけだが、気が付けば、「やりたい事」と全然マッチしていなくなってきていて、小さな不満が積もり積もって、いつの間にか嫌になってしまっていたという感じか?

確かに、スナップ目的なら、単焦点レンズを付け、コンパクトで軽量に格好良く使えそう。でも、動体撮影等である程度の「撮影領域の幅」や「絶対的な性能」を求め始めると、対応するレンズはどんどん大きく重くなってきて、レンズだけを見れば一眼レフと変わらなくなってくる。そうすると、コンパクトなボディはあまり意味をなさなくなってしまい、却って使いづらさを感じてしまう。それなら、ボディもタフである程度の大きさがあった方が使い易いんじゃ無いかと...。

そう感じ始めたら、「あれ?やっぱり一眼レフで良かったんじゃないか?」という思いが頭をもたげ、このままミラーレスを継続して使っていこうとは思えなくなってしまった。

*この時点↓(2017年2月)ですでに「動体撮影なら・・」みたいな事、自分で書いてるし(^^;)
yzphoto.exblog.jp

 

ついでに言うと、そんな時にちょっとした「トラブル」もあり、X-T2の信頼感が揺らいでしまった、というのもある。
まさにラリーの撮影中に、X-T2の電源が入らなくなるという症状が複数回発生したため、メーカーへ点検を依頼。ところが、メーカー側の点検では症状が発生しないと報告あり、各部点検とシャッターボタンの調整(クリック感がルーズになっている)を実施して、いったん返却させて欲しいとの事。うーん、そうですか、一度や二度じゃないんだけどなぁ。

と言うことで、もちろんカメラは無事に手元に戻ってきたのだが、そのままなんとなく「冷めて」しまい、X-T2を使う気が起こらなくなってしまった、という出来事もあり。

 

そんなタイミングも重なり、一眼レフへの「出戻り」を決意。あ、「買い足し」は、当初のミラーレスへの乗り換えで「戻らない」と決意したはずだったので、さすがにそれは自分の中の「ルール違反」かなと思い、買い足しでは無く買い換え(出戻り)とした。X-T2は、メーカー点検で「異常なし」とお墨付きをもらい、確かにその後は症状が消滅してしまったので、そのまま「下取り」とした。

X-T2と、レンズは18-55mmと50-140mmと1.4xテレコン、ツアイスの12mm、それとバッテリーグリップとメタルハンドグリップ一式を売却。

代わりに、Canon EOS 7D Mark2と、EF70-200mm F4L(II)EF-S15-85mm(これのみ中古)とその他アクセサリー類を購入した。

Canon EOS 7D MarkII

photo.yodobashi.com

7D Mark2 にしたのは、やっぱりこれが一番「しっくりきた」から(^^)
以前に、モデルチェンジ前の「7D」を使っていたという事もあり、一番使い易そうで信頼感もあるので、これ以外の選択は無かった。発売開始から4年近くが経ち、価格も下がりきっており、安く(12万円弱)購入できたのも大きかった。これ、この値段で買えるならお買い得じゃない?と。意外と古くささも感じないので、まだまだ当分は「現役」で行けそうだし。

他のCanonの新しい「中級機」も触ってみたけど、やっぱりボディの剛性感・しっかり感が全然違う。お金がかかっているボディ(カメラ)だなと思える感触で、今のタイミングなら価格差も小さく、どう考えても「こっち」だと。

 

もうひとつ、Canonに決めた理由は、これ、新しい EF70-200 F4L(II型)を使ってみたいと思ったから(^^) モデルチェンジ前から「とても」評判の良いレンズであったが、さらに手ブレ補正効果5段分と進化し、外観デザインも新しく一新されたので、あら!良いじゃない!と(笑)APS-Cで使うなら、この焦点距離範囲でちょうど良い気もしていたし、Canon使うなら“ボーエン”はコレでしょ!と(^^;)

Canon EOS 7D MarkII

photo.yodobashi.com

 

まだ本格的に、本来の目的である「ラリー観戦」で使えてないけど、ちょっと試し撮りした限りは、「あー、やっぱり“コレ”かも!^^」と好感触。我ながら、なんと無駄使いというか遠回りをしているというか...。まあでもこれまでは、写真を撮る理由が「スナップ」とか「旅先での風景」とか、あまりはっきりとした固有の「目的」といえるものが無かったけど、これで撮影対象がはっきりしたというか、「何の為にカメラ(一眼レフ)を使っているか」みたいなのがはっきり言えるようになったというか、それはそれですっきりして嬉しい (^^) そう、「ラリー観戦のため」に一眼レフ使っていますと!(笑)

 

再度、カメラが大きく重くなったので、日常のスナップみたいなのは持ち出しがしづらくなったが、そのための「RICOH GR II」がすでに手持ちにある(!)し、より使い分けがはっきりしたという事で(^^)

RICOH GR II

これ↓作例がイイ感じです(^^)

マップカメラ | KASYAPA | 311: 最高のスナップシューター『RICOH GR II』 | PENTAX & RICOH

 

なんか、X-T2(FUJIFILM)の「悪口」みたいになってしまったけど、X-T2は全然悪くない(笑)当初の思惑と、目的・使い道が変わってしまったため、という「使う側」のせい。確かに、細かいところの「造り込み」みたいなのは、いまいち詰めが甘かったり、レンズとかの機能設計のポリシーに何となく一貫性がなかったり思えるのは、FUJIFILMのカメラの傾向として言えるかも。でも、色の表現等が素晴らしく、とても写真らしい写真が撮れる、良いカメラでした!機会あれば、またFUJIFILMのカメラは所有してみたいと思ってます(^^)

fujifilm.jp

 

何度目の正直?これで落ち着きたいなあ、なんて思っていますが、さてどうなる事か。取り急ぎ、広角ズームと、35mmあたりの単焦点が欲しいなあと思っている時点で、懲りてない?まあ、妻にも呆れられているので、ほどほどにします...(^^;)

さて、7DとGRを使い込むぞ!と(笑)